『アネミック・シネマ』 100年後の学生に薦める映画 No.1914
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1914『アネミック・シネマ』
1926 フランス
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
100年後の学生はマルセル・デュシャン氏のことを知っているだろうか。少なくとも高校まででは習わない印象を受けるが、芸術について少しかじれば知っていなければならない名前だ。現代アート(皆さんの時代では現代と言っていいのか困るが。脱線するが芸術のムーブメントは未来でも判りやすい名前で定義づけてほしいと常に思う。)の文脈で外せない方なのだ。『泉』という便器にサインをしただけの作品が、是非はともあれ、超重要になったのだ。筆者は、その『泉』しかデュシャン氏の作品は知らなかったのだが、短編映画『アネミック・シネマ』を観て、少しデュシャン氏へのイメージが変わった。色々やっていた方なのだと、調べるようになった。1,920年代の他のダダイズム寄りの作品ーとも近いことをしていたのだ、と知るようになった。そういう意味で、アート史の理解がちょっと広がるきっかけとなった映画であった。ただし、ずっと見続けたいとは思わない。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★
FOR A.D.2,112 : ★★
---------------------------------------------------
written by kiyasu 2014/2/7 第一稿
--------------------------------------------------
その他紹介一覧は