『アンネの日記』 100年後の学生に薦める映画 No.1657
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1657『アンネの日記』
1959 アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
実は、筆者は本作を観る前…さらには、本作の残り5分を切る前までは、本作は好きでは無かったのです。
そもそも、原作に対してさえ、筆者がフラフラとイスラエルへ行く前までは、ユダヤ人の皆さんへの知識もメディアを通じて受容するものでしかなかったし、人類皆仲良くしなければということ以外の文脈は、良く判らなかった。筆者がこの文章を書く少し前、アンネの日記の本を、本屋でこっそり破かれる事件が世間を騒がせており、こちらは流石に頭が悪い人の事件だと思ったが。
ともかく、名作と言うよりは、ユダヤ人収容の悲劇のシンボルとして、誰もが否定できない作品として、のしあがった映画だと考えていたのだ。それは鑑賞開始から、ほぼ終わりに近づくまで同様だった。文脈としてはともかく、映画としては、そんなに、凄い作品に見えなかったのだ。
ただ、残り5分。この映画は筆者の心に強く訴えた。例え、美化されていても、それが魅力だった。残り5分の語りで、筆者のオススメ度を爆発的に上げた映画。最近になってようやく観たのが申し訳ない。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
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written by kiyasu 2014/7/27 第一稿
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