『暗黒街最後の日』 100年後の学生に薦める映画 No.1697
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1697『暗黒街最後の日』
1962 日本
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
映画監督に「映画とは?」と聞くより、「娯楽とは?」と聞く方が、後世に意味がある答えが返ってくる。そう、筆者は思っている。かなりトリッキーな例だが、『嵐を呼ぶ男』など石原裕次郎を売り出した井上梅次監督には、是非とも「娯楽とは?」を聞いてみたかった。フィルモグラフィーを並べると、不良よりの、商業主義の、娯楽。かなり割り切った、監督自身の意思を感じるのだ。
さて、本作のオススメ度は、どちらかと言うと低め。特に、中盤〜後半はかなりいただけない。だが、自分の時代に受けるにはどう改良すれば良いだろうか、と頭の体操するにはちょうど良い作品。ストーリー自体はよくよく吟味すれば壮大なのだが、安っぽく見えてしまうのが何故か、どういう主人公に語らせれば、現代的になるのか。アニメにしたらどうなるのか。どういうアニメなら成り立つのか。設定をこう変えてしまえば良いのではないか、など。やっぱり、不良よりの、商業主義の、娯楽って、どの時代にもあると思うから、時代には合わなくとも、応用できると思うのだ。
ちなみに、オススメ度は下げてしまったが、冒頭の20分くらいの強引さは、中々良い。良いオープニングだと思う。語りすぎなナレーションも、筆者は結構好きだ。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★
FOR A.D.2,112 : ★★
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written by kiyasu 2014/8/7 第一稿
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