100年後のアニメ少年に薦める『今、そこにいる僕』 - 100年後の学生に薦める映画 2112本

100年後のアニメ少年に、100本のTVアニメを紹介します。

Now and Then, Here and There 1999

FOR A.D.2,112

『今、そこにいる僕』は、100年後の皆さんに、心の痛みを感じる物語として知ってほしい。日本のアニメはある時期から、セクシャル描写とバイオレンス描写が注目されるようになりました。本作は、そんな描写を、決して格好よくはなく、痛みの対象として描いています。そういう作品も、是非観てほしいと思い取り上げさせていただいた。

物語は、少年が、身勝手な独裁者が支配する別次元の世界に放り込まれるところから始まる。少女と出会う夕陽の煙突シーン、狂気の独裁者の言葉たち、子供たちの悲劇。どれも素晴らしい。切り口は大きく異なりますが、別項で紹介する『未来少年コナン』や、映画紹介の方で述べている『天空の城ラピュタ』に似た世界と言えるかもしれません。

監督は『おじゃる丸』などで有名な大地丙太郎監督。シリーズ構成は『R.O.D -READ OR DIE-』などを手がける倉田英之氏。二人の他の作品もお勧めです。

100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。