『吸血鬼ノスフェラトゥ』 100年後の学生に薦める映画 No.0302
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.0302 『吸血鬼ノスフェラトゥ』
1922 ドイツ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
筆者が最も影響を受けた2つの映画鑑賞。1つは、アメリカで初日の深夜0時に観た『スターウォーズエピソード3』。もう1つが、有楽町で行なわれたサイレント映画の伴奏つきイベント『ドイツ時代のラングとムルナウ』。後者で一番最初に鑑賞したのが、『吸血鬼ノスフェラトゥ』でした。映画を大量に観始めた頃の早い段階で、本作をこのような形で観ることができたのは、後から振り返っても大変良かった。普通、筆者の時代では、サイレント映画は、DVDで観るか、インターネットで観るしかない。結果として、劇場での体験を想像しづらく、古い映像としてサクサクと鑑賞してしまうことが多い。それを、ドイツから来た演奏家親子二人の伴奏と共に、大画面でみれたことは大きい。
ドラキュラの版権が獲得できず、ノスフェラトゥとして登場する吸血鬼。この鼠のような猫背の吸血鬼が、筆者の中で最もスクリーンに溶け込んでる吸血鬼。また、映画を沢山鑑賞した後から思い出すと、そこまで重要な項目ではなかったのですが、顕微鏡を覗きこんだ図が映像として流れた時、当時の映像でもこんな演出があるのかと感動したものです。逆に、新鮮で、筆者の時代の同様のシーンより魅力的に見えました(それは今でも思う)。古い映画の自分の勝手なイメージのギャップを埋めることは、新たな創造にも結びつくのではないでしょうか。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
サイレント映画の伴奏つきイベント『ドイツ時代のラングとムルナウ』が開催された、有楽町ホールで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
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written by kiyasu 2012/9/15 第一稿
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