100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『岸辺のふたり』100年後の学生に薦める映画 No.0053

2,112年の映画少年に、2,112本の映画を紹介します。

No.0053 『岸辺のふたり(2000年・イギリス・オランダ)』

Father and Daughter

 

岸辺のふたり HDリマスター版 マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット作品集 [DVD]

[FOR A.D.2,112]

未来に映画という産業が残っているとしたら、その作品の平均時間はどれくらいなのでしょうか。歴史的に映画の長さを振り返れば、最初は当然ながらかなり短め、その後、観客の疲れを無視した"長編"作品などがときたま作られる時代もありました。2,012年、映画というと、どうしても2時間前後の印象があります。短編映画は商業的に厳しい時代です。勿論、短編映画の力がないわけではなく、映画祭で短編特集や賞が設けられています。むしろ、これから、動画共有サイトによる一般人の文化が広がった今こそ、短編作品の力が強まっていくのかもしれません。

今回紹介する、『岸辺のふたり』はアカデミー賞短編アニメーション部門を受賞した作品。8分に集約された人生。車輪が廻るような音楽の繰り返し。最高峰の長編映画に匹敵する、最高の短編映画の一つだと思います。

100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。

岸辺のふたり―Father and Daughter

 

岸辺のふたり [DVD]

 

[OLD DIARY]

大学のライブラリーで鑑賞。その日観た別の長編映画より面白く、驚いた。別の日に友人からGyaoで凄い面白い短編映画やるらしいと言われ、即座に「岸辺のふたりだろう」と答えた。

[RECOMMEND]

紹介映画のおすすめ度。

FOR A.D.2,012 : ★★★★

FOR A.D.2,112 : ★★★★★