『ガタカ』 100年後の学生に薦める映画 No.1299
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1299『ガタカ』
1997 アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
NASAに最も現実性の高いSF映画として認められた一本『ガタカ』。映画の価値が「株」のようなものであれば、今改めて投資しておきたい。遺伝子の優劣が人の価値や人生を決める時代の物語だ。100年後の皆さんの視点で、それが現実性が高いかどうか観ていただくのは見物であるが、筆者が評価しているのはそのSFの設定だけではない。心理描写が美しい。さらには、海を泳ぐシーンを始め、未来であるのにも関わらず、肉体で困難や障害を表現するところに、筆者の共感度は高い。90年代の映画は、そろそろこの文章を書いている時点では陳腐に見える作品が多くなってくるが、本作はまだまだ新しい。監督・脚本は、アンドリュー・ニコル氏。別途紹介している『トゥルーマンショー』の脚本担当でもある。尚、この映画は筆者の時代ではあまりメジャー作品ではない。筆者も本作の存在を知るまで時間がかかった。何故か飲み会で教えていただいたのであるが、ともあれ、この映画がどれだけ未来の学生に影響を与えるか興味がある。そろそろ遺伝子が一般的教養として最注目される時代がくると思うので、そうしたら本作の知名度がまた上がってくるのではないだろうかと期待している。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
---------------------------------------------------
written by kiyasu 2013/11/10 第一稿
--------------------------------------------------
その他紹介一覧は