100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『海軍兵学校物語 あゝ江田島』 100年後の学生に薦める映画 No.1341

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.1341『海軍兵学校物語 あゝ江田島

1959 日本

海軍兵学校物語 あゝ江田島 YKC-004 [DVD]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

本作の舞台となる江田島で、町を見下ろす山に登り、昼寝をしていた筆者からすると大変興味深い一本であった。映画には出てこないが、筆者は江田島八幡宮の内装外装が好きだったりする(思想の話までするとややこしくなりそうであるが)。さて、日本が戦争中の時代ーだけでなく、舞台となる江田島や、海軍学校について知っておかなければ、面白さが半減する。製作年の1,959年はともかく、筆者の時代だと「厳しい規律と、戦争の悲しさね、ふんふん」くらいの感想しか得られない人も増えてしまったと思う。概略はその感想で問題ないし、反戦映画であれば、『風たちぬ』をはじめ、もっと分厚い作品が他にも存在する。なので、無理に未来の学生に本作に絞ってみてもらう必要は無いのだが、理解をしやすいように、ちょっと解説しておこう。まず、この江田島は、瀬戸内海にある島だ。江田島に行くのは、もともと戦艦大和を始めとした海軍の戦艦がたむろしていた呉という港町から船で行くのが一般的(尚、『銀河鉄道999』の項目で紹介した、松本零士のミュージアムも、呉にある。戦艦大和繋がりだ。未だに謎も多い戦艦大和を展示したミュージアムもある)。つまり、海軍基地の近くにあった、海軍学校なのである。今も昔も、学生はその島で泊まり込みで、長期休みのときにまとめて実家に帰郷することになる。各建物は大変美しく、学生の誇りを生むのにも十分役割を果たしていたと考える。当時から電線が無く、地下に埋められているのも、昔の日本の発達からズレた美意識を感じる。優秀な軍人の経歴は、展示or祀られている。東郷平八郎などがその代表格だ。映画中に建物内で拝み、宣言するシーンは、そういう建物にいると思ってほしい。尚、予告編やポスターでは、恋愛ができないことなどを推しているが、そんな要素はあまりない。青春と纏めてしまえば、ありだが。100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2013/11/17 第一稿
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