100年後の学生に薦める映画 2112本

未来の皆さんに価値ある2112本の紹介を目指します。100年後に現在の映画ビジネスは無くなっているという前提。

『血は渇いている』 100年後の学生に薦める映画 No.1649

100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ

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MOVIE No.1649『血は渇いている

1960 日本

血は渇いてる [DVD]

[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]

筆者が最初に感じたのは、フランク・キャプラ監督作品の『群衆』に似ているということだ。自殺未遂をきっかけに社会的ヒーローになる男の行く末。日本とアメリカの、同じところと違うところを比べるのは面白い。勿論、メディアと社会の残酷さに面白く切り込めている。本作そのものの悲劇としては、大島渚監督作品『日本の夜と霧』と同時上映で、大島作品が纏めた為に、わずか3日で公開停止になってしまった点である。本作も権力への抵抗が見られるとはいえ、流石に、単体公開であれば公開停止には至らなかったはず。そんなわけで、あまりに知られていないので高めのオススメ度にする。筆者は評価している一本であり、秀作。世間はもっと目を向けるべきだったかもしれないが、時代のいたずらに消えた作品。作品の主人公同様、少々可愛そうに見える。100年後の学生も興味あれば鑑賞されたし。というか、100年後くらいにちょろっと評価してあげてください。満点である必要はないので。

[DIARY 筆者の思い出]
DVDで鑑賞。

[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]

FOR A.D.2,012 : ★

FOR A.D.2,112 : ★★

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written by kiyasu   2014/7/21 第一稿
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