『ベイマックス』 100年後の学生に薦める映画 No.1999
100年後の学生に映画を2,112本紹介致します、という設定のブログ
MOVIE No.1999『ベイマックス』
2014 アメリカ
[FOR A.D.2112 未来の学生に向けたレビュー]
『ベイマックス』は、少なくとも筆者の下の世代には強く観てほしい作品。勿論、100年後の学生も同様である。本作は、未来や幸せを「作る」姿が描れている、珍しい子供向け映画だ。この作品を観た子供達が、将来、研究者など、未来を作る職業を、幸せを作る職業を目指してもらえれば嬉しい。
閉塞的な価値観に囚われた主人公が、あの研究室の姿をみて眼を輝かせたこと。
技術が幸せを作れること、自分の心のありよう次第では不幸も作ってしまうことを学んだこと。
これらのことから、愛や喪失を学んだこと。
そんな過程を疑似体験して、未来を作ってほしい。
ちなみに、筆者も以前覗かせいていただいたことがある(or発表したことがある)、MITなどの海外の研究施設や、学会のノリが、実に上手く描写されている。子供達には「このようなノリこそ大学なのだ」と思ってもらった方が、良い未来が作れると思う。そんな相乗効果の期待を込めて、オススメ度は累計★8だ。
そもそも、2112本の中で紹介している作品の多くは、全ては新しい未来を作る為の糧となってほしいと思って紹介している。それらは、教養だったり、歴史的文脈が判るものだったり、アイデア作りのヒントになるものが多い。基本的に、過去を参考にする手段のものが多いが、その映画群の中で、実際に研究施設で自分の頭と技術で幸せな未来を作っている姿が描かれている作品は貴重であり、素晴らしい。
日本描写とか、時代に合った敵役の姿とか、まだまだ筆者が語りたいものはあるが…趣旨がずれるのでここまでにしておく。
100年後の皆さんも興味あれば鑑賞されたし。
[DIARY 筆者の思い出]
劇場で鑑賞。
[RECOMMEND 現在と未来へのオススメ度]
FOR A.D.2,012 : ★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★★
The Art of ベイマックス(ジ・アート・オブ ベイマックス)
- 作者: ジェシカ・ジュリアス,ジョン・ラセター(はじめに),高木了,ドン・ホール,クリス・ウィリアムス,倉下貴弘(studio Lizz),河野敦子
- 出版社/メーカー: ボーンデジタル
- 発売日: 2015/01/25
- メディア: 大型本
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written by kiyasu 2014/12/28 第一稿
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