100年後の映画少年に薦める『生きるべきか死ぬべきか』
2,112年の映画少年に、2,112本の映画を紹介します。
No.0059『生きるべきか死ぬべきか』
To Be or Not to Be 1942 アメリカ
FOR A.D.2,112
ドイツ出身のエルンスト・ルビッチ監督が亡命後のアメリカで製作した反ナチス映画『生きるべきか死ぬべきか』。ナチス占領下のポーランドから脱出を図る劇団員の物語です。冒頭からの強引な引き込み方には驚かされるし、ハムレットの『生きるべきか死ぬべきか』の台詞の映画でどのように使われているのか知ったときの楽しさもよい。後半の畳み掛けるような展開も素晴らしい。
同じくアメリカに亡命して反ナチス映画を作ったフリッツ・ラング監督の『死刑執行人もまた死す』に比べると、あくまでルビッチらしいコメディ色が強い作品。どちらも10点満点級の作品であり、ドイツからアメリカへ亡命した監督達の底力を感じます。
100年後の皆さんも、興味あれば鑑賞されたし。
OLD DIARY
ビデオで鑑賞。あまりに面白く、友人達との食事の約束をギリギリまで粘って鑑賞した。
RECOMMEND
紹介映画のおすすめ度。
FOR A.D.2,012 : ★★★★★
FOR A.D.2,112 : ★★★
OTHER 2112 MOVIE
No.0027 『メトロポリス』
文中で紹介した、フリッツ・ラングの一作。